映画「恋は雨上がりのように」感想※ネタバレありかも

映画「恋は雨上がりのように」を観ました。

公開は5月25日で、今更観たんですが

最高に良かった。

この感動を忘れないうちに書き留めておこうと思った次第です。

実は原作漫画を読んでおらず、映画初見です。

拙文ですが、読んでいただきたいです。

ただの恋愛映画じゃない!観た人の心に爽やかな雨上がりの空が


「恋は雨上がりのように」予告

ざっくりとしたあらすじは、17歳の女子高生橘あきらが、バイト先のファミレスの店長に恋をするという話だ。

45歳のおっさんが女子高生に言い寄られるなんて夢のある話だなぁ

と思うなかれ。そんな甘々のラブラブ恋愛映画などでは決してない。

実は主人公あきらは大好きだった陸上を、けがを原因にあきらめた。

でもあきらはどこか、まだ陸上に対する思いを捨てきれないでいる。

お構いなしにあきらは店長にアプローチをかけ続けるが、

そんなあきらの、あきら自身も気づいていないような、彼女の声を店長は優しくすくいあげて、あきらにそっと差し出す。

また店長も、あきらの純粋で、時には乱暴な恋心に触れていくことで、自分の忘れかけていた小説への情熱を再確認する。

親子ほども年の離れた二人の出会いをきっかけに、お互いにあきらめていた夢に向かってもう一度前を向く。

二人の主人公の心には、すがすがしい雨上がりの空が広がったことだろう。

非常にさわやかな、澄んだ青空のような物語だった。

これしかない!と思わせるキャスト音楽演出

発表当時から言われていることだが、キャスティングが最高すぎる。特に主役の二人。

小松菜奈は、あの鋭い目つきが原作のあきらにそっくりだし、大泉洋の、うだつの上がらない中年の深み、にじみ出る大人の優しさ。

二人のやり取りをずっとずっと見ていたいと感じさせる。

また、映像の美しさも素晴らしい。

雨のシーンもただどんよりとしているのではなく、そのなかに雨粒のきらめきを感じられるような映像美だった。

小松菜奈の涼しげなスタイル、走るシーンの躍動感もさることながら、光を受けて画面に映る姿はまぶしくて見とれてしまう。

撮影は冬だったこともあり、空気が澄んで青空の鮮やかさに目を奪われる。それにまた小松菜奈が映える。

印象的な瞳の演技も必見だ。

完全に小松菜奈のファンになった。

劇中の音楽には多数のアーティストが制作に参加している。

澤部渡は個人的にファンで、劇中のポップな雰囲気を作り出す彼らしい音楽だった。

特筆すべきは神聖かまってちゃんの、の子とmonoだ。

図書館のシーンで流れる曲は、ノスタルジックなメロディであきらと店長の二人で過ごす穏やかな時間を彩るものだった。

 

so true love

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青春パンクバンドの神聖かまってちゃんだからこその主題歌起用で、(ネットの記事で見たが、原作者が大ファン)神聖かまってちゃんの名曲「フロントメモリー」もこれまた心地よいエンディングの余韻をくれる。

亀田誠二が編曲を担当している。

原曲と一番違い印象的だったのは、ストリングスの音だった。ストリングスが演出する清涼感でエンディングのさわやかさがもう最高潮になった。


鈴木瑛美子×亀田誠治「フロントメモリー」映画「恋は雨上がりのように」主題歌

 

映画HPもぜひご覧あれ。

koiame-movie.com

 

観終わった後に、背筋が伸びるような、忘れたころに自分を律してくれるような

そんな映画だった。

原作漫画を買いました。めっちゃ読みます。

パンフも買います。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。